正体

2019/11/ 3

朝ばんにあまり入らなくなったわたしは、朝がよわい。だけど今日はなぜか、早い時間に目が覚めた。
ああ、朝のひかりが綺麗だからかなあ。冬の空気を纏ってきたなあ。
冷たい水で顔を洗って、たみへ向かう。

扉を開けるといつもの風景。いつもの常連さんがいて、ゲストがいて、朝ばんのスタッフがいて。
だけど今日はなにかいつもと違う。なんだろう、いつもと同じはずなのに。
珈琲を淹れて、わたしも朝ごはんを食べる。同じほうを向いて窓の外をぼんやり眺める3人組。常連さんが差し入れに持ってきてくれた焼き芋をみんなでほおばる。
ああ、なんだかいいなあ。
この良さの正体はきっとわからない。この世のものじゃないかもしれない。
ふふ、と笑いあって、今日が始まっていく。

その夜、家に帰ると、「おいもだよ お食べ かさじぞうより」と書いたメモとおいもが玄関に置いてあった。
ほら、やっぱりね。この世は不思議なことだらけだ。

(あらり)

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