目を使うのは、難しい。それを記憶することは、さらに難しい。

日常が日常にならないためにはどうしたら良いのだろう。

最近感動したことはなんだろう？泣いたことは？嬉しかったこと、驚いたこと、発見したことは？

悲しいことに、私はそれをそう感じたことを、あっという間に忘れてしまう。

忘れたくないことは山ほどあるのに、どうしてか、その時の感情も匂いも風景も、記録しない限りどんどんどんどん、鈍く、忘れてしまう。

だからこそ、ここで起きる目の前にある愛しきものに、しっかり目を向けていかなきゃいけない。そしてそれを記録していきたい。

カウンターの中から店を覗くだけで、私はいろんなシーンを見ることができる。人と人とが出会うって、こんなにドラマチックなんだなと、いつも感動する。当たり前のことを当たり前にしか感じれなくなったら、そこから感動は生まれない。

気づいていないだけで、シャッターチャンスは日常のあちこちに転がっているはずだから。

さあ、今日も “パチリ！”しよう。

（にん）