11年前

2021/10/20

2010年、母校にかじこのパンフレットを持っていった。初めての自主的なプロジェクトだったから、専門学校のみんなにも見てもらいたくて。緊張しながら、ある先生に渡した。でも、先生はピンときてなくて、期待していた分、残念な気持ちで帰ったし、かじこに在校生は来なかった。

2021年9月末、母校の学生たちをたくさん連れて、先生がたみに来ることになった。同じ専門学校だったスタッフが調整をしてくれて、ここ数年、毎年学生が何人かくるようになってたのだけど、その先生は今回が初めてだった。
私はもう一度先生に確認したかったので緊張しながら待った。たみへ行って先生と再会したとき、「僕には悔しいことがある」と話し始めた。それがあのときのエピソードだった。

「あのとき君が話してくれてたことが僕には理解できてなかったことが悔しい。今はめちゃくちゃ理解してる。すごい」

学校を卒業して三ヶ月後ぐらいに、私がなんも考えなくバイトの相談をしたときに、設計事務所の企画部を紹介してくれたのも、先生の策略だったそう。君は企画が好きだからと。
「そんな君がこんなことしてるのかー!やるやーん!」
11年経って確認できた。

(JR)

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