5月13日 晴れ ヒラオ

2020/05/13

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ごきげんよう。みなさまお元気ですか。

みやけさんより、最近何してる?とのことだったので、近況をば。

最近は、今まで出来なかった実家の整理(おそらく30年分の断捨離!)。いつかお店が再開したときにみんなで食べてもらえるかな、と想像しながら、焼菓子の試作。あとは、晴れたらお散歩したり。雨が降ったら本を読んだり。
のらりくらりとした、自然とともにあるような生活をしています。小さな畑も始めました。

たみのある松崎から車で30分ほど、山に囲まれた小さな谷に、わたしのお家はあります。田んぼと畑と、近所のおじいちゃんたちが畑を愛おしそうに愛でる風景が、このあたりの日常。そして、ひいひいおじいちゃんの代からある、大きなお家が今のわたしの住処。

20年以上も暮らしてきた土地なのに、コロナ禍により時間の流れが変わって、見つめる速度や視点が変わるだけで、今まで知らなかったことをたくさん知る。鳥取で暮らしている今を、いままで以上に噛み締めている日々です。

そのうちのひとつ。
いつも街へ出かけるときは、近くの県道を左に曲がって、海沿いの国道へ向かいます。そう、気付いたのです。こんなに生まれてからずっと居るのに、わたし、県道を右に曲がったことがない!
毎日毎日、何も考えず左に曲がっていた道。そういえば、この右に曲がった先は何があるんだっけ…?

ある日、散歩がてら右に曲がってみることに。
しばらく行くと、大きな河にぶつかって、その河に沿って道が続く。5分も経たないうちに、今まで知らなかった集落がある。はじめましてのご近所さんの暮らしの息吹。

そして名前が派手だから知ってはいたけど、行ったことのなかった神社。派手な名前とは裏腹に、長い長い階段を登った先に、優しい光の差す静かな神社があった。木の枝のさらさらした音と、鳥の声が聴こえる。なかなかに骨の折れる参道だったけど、また来よう。

帰りの道中、崖沿いに30頭あまりのヤギの大群が!おじいさんが1人でお世話してる様子。アルプスの少女ハイジに出てくるような小ヤギが崖を元気に駆け回っていた。ごはんタイムが終わると、おじいさんの合図に列をなすヤギたち。近所にこんなところがあったとは。思わずパチリ。

家からたった10分ほどだけど、どこかへ旅をしてきたような、知らなかったことだらけの小さな冒険。この頃はだいたい家に居て、気分もちょっぴりマンネリだったけど、近所にその景色があるって知るだけで、なんだか愉快な気持ちになった。

さて、次の日記はあらりー。
あらりーは最近、何か小さな冒険、しましたか?

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